茉莉子さんの企画からお題をお借りして、書きました。交換日記のような発想、面白いです。
#FFFFFF - 半分の引き出しhikidashi-3.hatenablog.com
さて本題、わたしの好きな街。断片的な街の片隅の記憶です。そもそも昔の記憶を掘り起こして書いているので、ぼんやり曖昧なところもあります。途中で思い出せない道は白い靄がかかってました。
1.白い水飴の秘密
この街には、遊歩道のある大きな公園がありました。四季折々の草花を楽しみました。この当時、絵画教室にも通っていたので、公園の草花を模写しに行ったこともあります。題材になる自然や植物が豊富で、ここでわたしの色彩感覚は養わられたのだと思います。雨の色、紫陽花の草の色、遊歩道を歩く靴の音。
その公園でお祭りがあり、水飴を割り箸でくるくると巻き、いちばん白くなった人が勝ちというような小さな大会がありました。その当時、水飴を食べたことのない私にとっては不思議な催しなのですが、仲良しのお友達が優勝しているのを見て、とても嬉しかった記憶。それから大人になっても水飴を見るたびに思い出します。そしてくるくる巻きたくなります。
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ここの公園で自然や草花の基本を学んだ気がします。今回のわたしの好きな街の中ではいちばん古い記憶の街です。
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2.坂を通る風の道
小高い坂の上に私のお家はありました。坂を登ると風が吹き、草花の匂い、天気の匂いがしました。坂を下っていくと栄えた街に繋がっているのですが、あまり人がたくさん集まるところは好きではなかったので、いつも坂を登って、目的地まで向かいました。
その坂の途中には、綺麗な花壇のあるお家があって、知人から小学校の給食室の先生のお家だと聞きました。一度もお会いしたことはありませんが、たくさんのお花がいつも綺麗に咲いているお家の人ならきっと素敵な人だと思って毎日お花たちを眺めていました。
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この街は綺麗な空気とお花に溢れていました。お花を飾るお手本は今もこのお家だと思います。お外にお花を飾ると、街の人も元気になります。
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3.好きなお店だけが並んだ道
駅を降りると、すぐにカメラ屋さんがあり、使い捨てカメラを撮っては現像しに通った街です。ある時、旅行に持っていった使い捨てカメラを現像しに行った時に、撮ってきた珍しい写真について店主さんからいくつか聞かれて会話が弾んで楽しかった思い出があります。
またカメラ屋さんの並びに美味しい洋菓子店があって、何かお祝いごとがあった日や何にも無くてもケーキが食べたい日にこっそり買って帰り、母と食べていました。小さなイートインスペースもあり、食べて帰りたいと何度も思ったことか…。
その道を突き当たり、坂を下ると、静かな場所に図書館があって、週に10冊ほど借りてきては読み、返却しに行って、また10冊ほど借りてくる、という暮らしをしていました。ここはまた住みたい場所なのもあり、夢で何度も見る街です。
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ここの街では日々読書をしており、今も読書が好きなのは、その暮らしが心地良かった記憶があるからだと思います。洋菓子店のイートインスペースも大好き。
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まとめ
わたしを作り出した街かもしれません。色々な街並みを思い出すたびに、住環境はとても大切だなと思います。嫌なことがあっても、家や街が暮らしやすかったので救われたことも。自分の暮らし方を、少しずつ自然の方にシフトしていくだけで、ずいぶん楽になります。また引越しが多い家でしたので、色んな街の記憶を引き出して、少しお話をブレンドしています。悪しからず。
皆さんの好きな街の話も読みたいので、このブログにリンクしていただければと思います。
