Hana love hygge

花のヒュッゲに憧れるブログ 〜コスメ・愛用品の記録〜

読書感想2020初夏

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私にとっては久しぶりの小説。しばらく小説を読むのが億劫で、実用書ばかり読んでいたので、本当に久しぶり。それに恋愛小説も久しぶり。恋愛小説なんて中学生ぶりの気がしてきた。本を読むのは得意だけれど、いつからか他人の人生や気持ちを想像するのが苦手になってしまった。最初から自分を重ねることはせずに、恋愛小説だけど、他のジャンルの本として読み進めていったら、すんなり読めてしまって、無事に小説を克服した。


『あのこは貴族』山内マリコ

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フォロワーさんのなかで人気で、いくらネットで探してもsold outでもう一生探しても読めないだろうなと半ば諦めていた本が、数ヶ月ぶりに訪れた本屋で平積みにされていて迷わず購入した。


いわゆる上流階級とその周りの社会で生きている人たちの話だが、色々な今の社会問題や価値観がぎゅっと詰め込まれていて、読み応えがあり、一気に読んでしまった。半分くらいで普通の本の内容量がある。それにこの本に出てくる学校や地名がリアルだから引き込まれてしまうのかもしれない。仮名の学校なら、そこまで引き込まれなかったかもしれない。


私は地名で楽しめたし、でも婚活やお見合いはしたことがないので、祖父母のお見合いを想像したり、私立一貫校で学んできた友人のことや、身近な人のことを少し理解出来たような気がした。私は最後の方の相楽さんの優しさが好き。


『太陽のパスタ、豆のスープ』宮下奈都

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本屋で面白そうだなと思って購入した本。家でじっくり読みたいので、表紙と前書きを見て購入するかどうか、決めている。食事が表紙の本はだいたい惹かれる。そう、空腹だと余計に。


主人公には悪意が無いけどこういう性格の子いたなと思い出した。それからロッカさんのように料理したら大変だけど、人のことには優しい人も知っている。小説を全く読まない私が、具体的な人が思い浮かぶので、設定はリアルである。

 

この本でいちばん好きな箇所がここである。

選ばなくてもあるもの、選びたくても選べないもの。私は私なのだ。ー最初から手にしていたもの、降ってくるもの、躓くもの。いろいろなことが起きたり、起きなかったり。出来るだけ、選んでいく。こうありたいと願うほうへ。ーこうありたいと願うことこそが私をつくっていく。

まるでこの本と最初の本の総括のような文章である。恋愛小説を読んでいたのではないと錯覚するほどである。


読み終わったあとはすっきりとした気持ちになり、手間をかけた料理をしたくなった。